アゾール系抗真菌薬フルコナゾールの効果

フルコナゾールとは深在性真菌症に用いられる抗生物質です。
真菌は私たちの身近に存在するもので、その中には免疫力が低下した人に重い感染症を引き起こすものもあります。
ミズムシに代表されるような、体の表面で感染するものを表在性真菌症と呼び、肺や肝臓、腎臓などの体内で感染を引き起こすものを深在性真菌症と呼びます。

 深在性真菌症に用いられる抗生物質には、作用の仕方などによりいくつか種類があります。
その中でフルコナゾールはアゾール系抗真菌薬に属しています。
アゾール系抗真菌薬は、真菌の細胞膜成分であるエルゴステロールの生合成を阻害するという特徴があり、細胞膜にダメージを与えて死滅させるという効果があるのです。

 フルコナゾールは真菌血症や真菌性髄膜炎、呼吸器真菌症や消化管真菌症など幅広い症状に用いられています。
従来の抗真菌薬に見られたような、副作用が多く再発しやすいという点が改善されており、安全性と効果が高められたものになっています。

 このように真菌症に対して効果のあるフルコナゾールですが、服用にあたってはいくつか注意する点があります。
フルコナゾールは水に溶けにくいために比較的多量の電解質液や輸液に溶かしているという特徴があります。
従って、水分制限や電解質管理が必要な心疾患や電解質異常のある人は注意が必要です。
また、抗アレルギー剤や免疫抑制剤、カルシウム拮抗剤など特定の薬と併用することで副作用が起こりやすくなるものがありますから、服用中の薬がある場合には事前に伝えておくことが必要です。
また、副作用が出た場合には速やかに医師に相談しましょう。
フルコナゾールは抗生物質ですから、服用回数や時間、容量などをしっかり守り、自己判断で服用を中止したりしないことが大切です。